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made in west × 神藤タオルで生まれた新しい視点。

  • 2012年6月26日(火) 14:33 JST
  • 投稿者:
    matsumoto


made in westは関西のものづくり企業の技術力をクリエイター視点で再編集し、ものづくりの新しいスタンダードを確立しようとするプロジェクトです。この中で、いまや顔となりつつある人気アイテムのひとつ、2.5重タオルを開発し生産するのが、泉州のタオル老舗メーカー・神藤タオル株式会社。同社の神藤貴志さんに、このプロジェクトに参加したことで、何を感じ、何を考えたのかをうかがいました。

半信半疑で始まったコラボレーション。 




(コーディネーター)

mede in westに参加することになったきっかけを教えてください。



(神藤タオル株式会社 神藤貴志さん)

 
クリスタ長堀で毎年開催している、大阪タオル工業組合主催「泉州こだわりタオル」の展示会に弊社が出展していた2.5重タオルをオプスデザインの方が見て、組合にご連絡いただいたのがきっかけです。






(コーディネーター)

2.5重タオルとはどんなタオルですか。

(神藤さん)

ガーゼ素材でありながら厚みがあって、やわらかな風合いが特徴のタオルです。厳密に言えば変則3重織ですが、二重になっている部分もあるので2.5重タオルと名付けました。 

(コーディネーター) 

泉州タオルと言えば、後晒しの薄手の浴用タオルが主流ですが、厚手のタオルをつくろうと思った理由は?


(神藤さん)


愛媛の今治と大阪の泉州はタオルの二大産地ですが、今治がホテル仕様の分厚いタオルを打ち出しヒットしたことで、分厚いタオル=高級品というイメージが一般的になってきました。それに対してガーゼで厚めのタオルをつくろうと、自社の技術を駆使してこのタオルを作りました。しかし、できたものの売り先が確保できず、一度はお蔵入りとなりました。ただ、僕は諦めることができず、泉州こだわりタオルの展示会に出展したところ、オプスデザインさんの目に留まったといういきさつです。
  


出会わなければ、生まれなかった新しい商品。



(コーディネーター) 

オプスデザイン様からmade in westの話を聞いたときには、どう思われましたか。


(神藤さん)

made in westはこれまでにない形のプロジェクトでしたので、弊社としても判断が難しく、どうしてもということなら、まず2、3個試作をつくりましょう、という感じからお付き合いが始まりました。第一弾はタオルでは一般的な組み合わせのバスタオル、フェイスタオル、ウオッシュタオルの3種類。

その後、この生地の良さを引き出すのであればもっと幅広で長く、ケットに近いものができないかというリクエストから、
Lサイズのバスタオルをつくりました。ただ、広幅のタオルは染工場を通すときに汚れてしまう可能性が高く、正直勘弁して欲しいという思いでした。しかし、オプスさんの“どうしても見てみたい”という強いリクエストと、実際につくってみて良いものができたと確信が持てたことで、いまは染工場と相談してB品の発生率を下げる努力をしつつ、つくり続けています。
 

(コーディネーター)

made in westに参加してよかったですか。

(神藤さん)

いまは本当によかったと思っています。何よりも、2.5重タオルをぜひmade in westから商品として出したい、と熱く話をしてくださったことが嬉しかったですね。ものづくりしている者として、自分達がつくったものが評価されることは一番の喜びですから。









(コーディネーター)

また、参加されてから貴社の動きが変わったということはありますか。



(神藤さん) 

日本のタオル市場の8割が輸入品という厳しい現状にあって、何か始めないといけないという危機感を常に持っています。弊社は製造メーカーであり問屋からの注文がメインとなるので、売り場や消費者のことはよくわからないというのが実情ですが、タオルの知識はなくてもデザイン能力が高く、消費者に近い感性を持つオプスさんに出会ったことは、弊社にとって、チャレンジのためのいい機会でした。今後はmade in westに参加して得たことを“使う人の発想を生かしたタオル”づくりに生かしていきたいと考えています。 

(取材日:2011.12.8)

オプスデザイン・神藤タオルさんのツボ

山納さん・自社技術を駆使して開発したものの、売り先を確保できなかった商品。見出したのはデザイナーで、出会ったのは展示会でした。

・結果成功を収めた商品提案への最初の感想は、「正直勘弁して欲しい」でした。


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