商品を購入する場合、顧客はどのように情報収集をしているのか?どのように購入の決断をしているのか?どのように購入後のアフターケアを受けているのか…。
商品と顧客のタッチポイントを整理したうえで、あらゆる場面において顧客が同質の体験をしていることが理想的な顧客体験です。
このカスタマーエクスペリエンス(CX=顧客体験)を軸としたデザインプロセスで重要なことは、顧客の行動を旅に見立てた「カスタマージャーニーマップ」を利用して、顧客が体験する価値を整理することです。
本講座では「顧客が持っている隠れた期待と不安を把握し、デザインによって改善していくためのプロセス」について学びます。
顧客が商品やサービスに出会ったときに体験する「心地よい印象」「見たことのない驚き」「知的な喜び」「絶対的な安心感」など、従来求められていた機能や利便性を超えた、包括的な価値の提供に社会や企業の関心が集まっています。
サントリーで30年以上に渡り、一貫して商品デザインやディレクションに携わってきた加藤芳夫氏が、BOSS、C.C.レモン、なっちゃん、DAKARA、伊右衛門など、誰もが知っている数々のヒット商品を生み出して続けてきた経験に基づくブランドの考え方、デザインへの落とし込み方、愛されるデザインの秘訣などを、トップクリエイターならではの視点でお伝えします。
今や、生活者自身もニーズがわからない時代。だからこそ「生活者にとことん聞く」のではなく、「生活者と共にニーズを創造する」ことが必要です。そのためには、商品開発に携わるすべての人が、「調査」の枠を超えた「クリエイティブ活動」を行わなければなりません。
具体的には、リサーチや分析スキルとは別の、「アンテナ力+共感力+価値引き出し力+結び付け力+遊び心(既成概念破壊力)」が重要となってきます。
本ワークショップでは、生活者の持つ情緒的価値に着目するアイ・キューブが、15年間で積み重ねてきたノウハウの中から、これら、5つの力の身に付け方を伝授します。
シャープではモノのインターネット(IoT)をさらに進めた「AIoT(モノの人工知能化)」を掲げ、家電製品に、より愛着を持ってもらえるための「ココロプロジェクト」を進めています。
AIoTでは、音声対話、センシング、人工知能(AI技術)、嗜好理解、クラウド等との連携によって、従来の家電ではできなかった、顧客の好みや振る舞いから学習する「人に寄り添うパートナー」となる家電製品の実現を目指しています。
本講座では、人と家電との新たな関係のあり方について考え、アイデア発想から提案までのデザインプロセスをワークショップ形式で体験します。
例えば、「私にピッタリの色!」、「手触りが良さそうだ」など、色や質感は、人の五感に直接的に働きかけ、商品を購入する際の決め手となります。
どんなモノにも存在するサーフェイス(表面)は、3つの要素COLOR(色)、MATERIAL(素材)、FINISH(仕上げ)で構成されており、CMFを的確に使えば、機能性やスタイル、美しさやグレード感など、商品コンセプトをそのモノ自身に語らせることができます。
本講座では、講義と演習を通して、CMFデザインと「感性価値」の関係性について学び、CMFの可視化手法やイメージの共有化を体験します。
※ CMFは株式会社FEEL GOOD CREATIONの登録商標です。