山陽製紙株式会社


循環型社会の実現をめざし、再生紙事業をベースに地球資源の再活用にチャレンジ。

  • 2011年12月 2日(金) 15:17 JST
  • 投稿者:
    matsumoto

梅炭紙


古紙再生メーカーとして「健康なKAMIづくりプロジェクト」を推進する山陽製紙株式会社。現在、「捨てていたものを、捨てずに再活用する」を合言葉に南高梅の種、プルーンの種、コーヒー粕、ビール粕などの廃棄物を炭化装置で炭にして独自技術で100%の再生紙をつくり、循環型社会の実現と地球資源の再活用に意欲的にチャレンジしています。

浪花正宗(コーディネーター)
山陽製紙様は、阪南市の浪花酒造様とのコラボレーションで梅炭クレープ紙を使ったパッケージを洞爺湖サミットでご提供されたとお聞きしましたが、反応はいかがでしたか。

(山陽製紙株式会社 原田六次郎)
2008年7月に開催された洞爺湖サミットで、浪花酒造様の「浪花正宗」を梅炭再生紙でつくった持ち帰り用のパッケージ袋に入れてお渡ししました。各国の首脳には着替えや靴を入れる機能性の高い袋として皆様に喜んでいただきました。

(コーディネーター)
炭は日本の文化として海外では受け入れられ易いのではないでしょうか。炭の持つ機能性と文化性をコア・コンピタンスとして使えば、海外向けのアイテムとしては強いと思いますね。海外市場へのビジョンはお持ちですか。

(有限会社マーシーデザインズ 島 直哉)
実際に海外の方からの関心は高いですね。

(コーディネーター)
ロンドンで開催される「100%Design」では、素材紹介だけの「100%MATERIALS」という展示があると聞きましたが、メーカーやデザイナーが集まるこのような展示会に素材として出してみる可能性もあるのではないでしょうか。

(島)
ミラノ・サローネでもとてもクールな素材の見本帳とかがありますし、テキスタイルと同じで、素材として販売することは可能性があります。現在、山陽製紙様では梅炭以外でも新しいクレープ紙をつくる研究をされています。まだまだ失敗も多いですが、これらが成功しカテゴリーごとにまとめることができればおもしろいと思います。

(山陽製紙 原田)
今回、弊社はこのデザインプロデュース型商品開発促進事業のプロジェクトを動かすにあたって二つのテーマをかかげています。

山陽製紙工場ひとつは梅炭クレープ紙をはじめとする、食品加工過程で排出される製造副産物を抄きこんだ再生紙を使用したオリジナル商品の開発をする「製造副産物の2次利用を促進する再生紙」。

もうひとつは学校や地域、家庭から排出される紙ゴミ、廃棄された副産物を再生紙にすることでオリジナル商品をつくり、それを回収者である学校や地域、一般消費者へ還元しリデュース、リサイクルを実感し「健康なKAMI」文化を楽しんでもらう「循環型ビジネスモデルの確立」です。

(コーディネーター)
ソーシャルな部分も含めて「循環型ビジネスモデル」の確立ということですか。

(山陽製紙 原田)
はい、「循環型ビジネスモデル」というテーマでは、紙ゴミを提供してもらうのが企業単位なのか、自治会などの組織単位なのかは未定です。ただ、様々な紙ゴミと廃棄物を再生紙することで、世の中に出していきたいと考えています。

山陽製紙工場例えばオレンジの搾り粕を持ち込んでいただき、オレンジの匂いのする紙をつくり、その紙で貼り箱をつくる。このようなオリジナルの紙を増やしてステーショナリーなどに活用できないかと考えています。このように食品残さや落ち葉などの自然的なもの、または企業や学校から出る紙ゴミを回収し、オリジナル再生紙→商品→消費者というサイクルをつくることで弊社の企業ブランド価値を上げ、商品開発のシーズを打ち出していきたいですね。そのために毎月1回“KAMIWAZA会議”という技術力をボトムアップする会議を開催したり、また社員の6割以上が東京商工会議所のエコ検定を受けて合格したりという地道な活動も行っています。

(コーディネーター)
まず、廃棄物をとにかく減らすというCRM(社会的ミッション)が山陽製紙様にあり、このミッションのために紙ゴミや食物残さから再生紙をつくり、その再生紙で商品を開発し消費者に届ける。循環型のソリューションを持ったソーシャルな会社としてブランディングを行う。地域のゴミを再生紙製造メーカーのノウハウを生かし、商品化することで環境に貢献している企業だということをプロモーションで強く打ち出していくことも必要ですね。

(島)
はい、もちろん山陽製紙様のブランディングも別フレームで走らせるつもりです。会社の理念をしっかり見せる事で、社会貢献活動につながり、それがしっかり働いてくれる。そういう背景を持つ企業がブランド力をつけていくプロセスを僕自身とても興味深く感じています。

(コーディネーター)
今後、どのようなスケジュールをお考えですか。

(島)
デザイン面でどこまで進めることが可能かという点では、ブレストを積み重ねた段階で、ここ1〜2カ月でモックアップをあげようと思っています。それを使いクロスメディア・ネットで属性を取り、ソーシャルメディアをくっつけながらファーストプロモーションを行う予定です。さらにここで出て来たレスポンスと今後の展開を精査しながら、次の展開に進めていきたいと思っています。近々では12月にエコプロダクト展への出展を予定しています。

(コーディネーター)
それでは、このプロジェクトをベースにした展示を拝見できるのは12月のエコプロダクト展ということですね。

(島)
はい、第一弾としてはエコプロダクト展になるかと思います。

(コーディネーター)
では、また取材に伺わせていただきますので、よろしくお願いいたします。

(取材日:2011.8.9)

山陽製紙の「ツボ」

山納さん・脱下請けをめざす製造業は、自社商品開発を目指しますが、その開発、宣伝、販売には、これまで会社になかったノウハウが必要になります。

・浪花酒造とのコラボレーションは、相手先ブランドへの商品提供(OEM)です。同社はB to B(OEM) と B to C(自社商品)のバランスを、意識していますね。

・CRM(企業のマーケティング活動に積極的に結びついた社会貢献活動)。社会貢献をすることで、商品も売れる、という手法です。


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