残念サンの会社では今度は、パスタ皿を開発しました。社長みずから営業に回っていますが、なかなかうまく行かないようです。最後には従業員販売頼み、というのが恐ろしいところですね・・・
洋食器の市場では通常、大皿・中皿・小皿、スープ皿、パスタ皿といった商品展開をしています。またプレートだけでなく、カップ&ソーサーも含めて展開しているところが大多数です。そもそもパスタ皿だけを作っても、ショップの棚に並べてもらえないのです。
また、名だたるブランドが売り場を席捲しているところに新たな商品を入れてもらうには、かなりの営業力が必要となります。逆にノーブランド商品として展開するにも、安い仕入先はいっぱいあります。つまり、洋食器という市場は、自社の技術力や販売力を活かせるのでなければ、進出しない方が無難なのです。このようなマーケット特性については、開発する前に十分調べておくべきでしょう。
さらに大型雑貨店では、単品商品では口座を開いてもらえない、という壁があります。そのため、口座を持っている問屋を通して入れてもらった、他メーカーの商品を一緒に持って営業に回った、という話も聞きます。仕入れてもらえたとしても、足元を見られて掛け率を安く抑えられる、というケースもあります。
いい商品を作るだけでなく、売り場の事情に感受性を働かせてみることも、デザインプロデュースにおいては大事なことなのです。
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